中国で横行する「返品詐欺」、「返品ビジネス」で月収80万円も―中国
中国メディアの騰訊網は2019年5月16日付で、中国のインターネット通販市場でみられる「返品詐欺」を紹介する記事を掲載した。
中国では、旅行中に着た服の返品を求めた女性が大バッシングを受ける騒動があったばかりだ。記事は「これ以上に奇妙なことがある」と紹介。「返品の互助グループ」なるものが存在すると指摘。具体例として「Aさんがワンピースを買いました。1カ月もたつとワンピースは汚れてしまいます。そこでBさんはAさんと同じ店でAさんと同じワンピースを買い、それをAさんに渡します」と説明し、Aさんの古くなったワンピースを「購入したばかり」のBさんが店に返品するという手口を挙げた。
背景には、ネット通販で購入した商品の「7日以内の無条件返品」が認められていることがある(一部例外あり)。「返品互助」以外にも、好みでない服を期限ぎりぎりまで着て返したり、買ったシャンプーの中身を水とすり替えて返品したりするなどケースがあるという。
記事はさらに、返品を“ビジネス”とする「プロ」までいると指摘。「返品せずに返金」をうたうSNS上のあるグループ運営主が「店側の『弱み』を握りさえすれば返品せずに代金を返させることができる。ただで手に入れた商品は転売」と明かしたたと紹介した。1カ月に5万元(約80万円)前後の収入があると暴露するこの人物は、「298元(約5000円)払いさえすれば、『専門知識』や『実戦経験』を教える」とも話したという。
記事は、こうした現象に対して経済・金融の専門家が「負のスパイラル。消費者の権益を守ると同時に、正しい行動を取らせるようにすべき」と指摘したことを紹介し、「消費者には一定のマナーと道徳心が求められる。道徳と制度のボトムラインを割ってしまってはどれだけ素晴らしい制度でもその良さを発揮しづらくなる」と訴えた。(翻訳・編集/野谷)
こんなビジネスがまかり通るなんて
中国はまだまだ発展途上ということですよね。
都市部の発展に、人間が付いていけていないのが現状。
人間ももっと文化的にならないと。
教育がまだ未熟。
日本にも色々詐欺があります。
日本人がやっていない詐欺も結構ある。
政治家でも元詐欺師がいますからね。
皆の反応
この宣伝こそ詐欺であろう。他人を騙して利益を得ようと考えるものは、逆に自分が騙されていることに気づかないものだ。電話でインチキ商品を売ろうとするものだって、実は電話をかけている方が騙されて大量の商品を買わされているのではないか。本当に賢い者は、詐欺師を騙す詐欺師である。